ガールハッピー(フロリダ万才)/Girl Happy
1965年当時のバンドブームに乗って、劇中でロックバンドになって、温かいフロリダを舞台に繰り広げる青春ミュージカル。
役どころはピッタリはまって違和感はなく、最後まで快調なテンポでお話が進みます。
特にすごいという映画ではありませんが、1ドル360円の時代に、海外旅行は夢。エルヴィスと美女たちと美しい景色に軽快な音楽。それだけで庶民には楽しかった時代があったって素敵ではありませんか。
原題のGirl Happyとは、女の子がいたらハッピーという意味。つまり女好きということですが、この作品ではエルヴィスが女装して笑いを誘います。
どことなくマリリン・モンローとジャック・レモンが共演した名作「お熱いのがお好き」を連想させる内容で、冒頭雪降るシカゴのクラブでの演奏シーンから、フロリダに移動します。
劇場が暗くなり、スクリーンの中央で、首を斜めにしたライオンが吠えます。おなじみのメトロゴールデンマイヤのライオン。「オズの魔法使い」「雨に歌えば」など幾多のミュージカルの傑作を世に贈ったブランドです。
一転して、観客は雪が降り積もった路上に立たされます。
店先の光景から、速やかに店内にカメラは移動します。
そこでは、バンドが弾んだ演奏を展開している。
中央には黄色いジャケットに身を包んだエルヴィス・プレスリーが<ガール・ハッピー>を熱唱しています。
そこでは、バンドが弾んだ演奏を展開している。
中央には黄色いジャケットに身を包んだエルヴィス・プレスリーが<ガール・ハッピー>を熱唱しています。
エルヴィス・プレスリー主演映画「フロリダ万才」のとってもカッコいいオープニング。
主題歌<Girl Happy(フロリダ万才)>はオープニングとエンディングの両方で歌われます。黄色いジャケットで歌っているのがオープニング。
黒いシャツで歌っているのがエンディングです。↓
「フロリダ万才」予告編
相手役には<ジョニーエンジェル>のヒット曲で人気のあった清楚なシェリー・フェブレーが本作で初共演。以後名コンビとして共演を重ねました。エルヴィス映画の最高傑作と「ラスベガス万才」で共演したアン・マーグレットのようなパンチ力はありませんが、可憐さがいい感じでお似合いでした。
映画「フロリダ万才/Girl Happy」のサントラアルバムからは、<スイムで行こう/Do The Clam>がシングルカットされヒット、レコード会社主導のもと日本ではスイムブームが起りました。