スイムで行こう/DO THE CLAM
ロックンロールから離れて、ポップな映画スターになりきってしまったエルヴィス・プレスリーは愉しいね。
『フロリダ万才』では、エルヴィス自身ばかりか、マリリン・モンロー『お熱いのがお好き』もパロディにしてしまうたくましさ。エルヴィスは、トニー・カーティスのファンだったからね。映画も楽曲も、これぞ永遠のアメリカって色も鮮やかなB級パラダイスのお手本。
でも当時大流行、大ヒットの<スイムで行こう>を、いま聴こうとしたら結構困難。
現在で回っている、どのアルバムにも収録されていない。
当時はこの曲、ヒットチャートを飾っていたのに、現在この映画からは<恋のあやつり人形>の方が主に使用されていて、ゴールデンレコード第四集もそう。
なあ、みんな、集まって 楽しみ~~~、キングのパーティーよ~~!
ボンゴの音を聞いてくれ いい音、イケてる~~~~!
近くにいる誰かの手をつかんだら キングの手を握りたいヨ!
みんなでビーチをシェイクしよう なに!砂浜をふれって!!
(イエー、イエー、イエー) なんでもええから、叫んどけ。
スイムで行こう 貝をしょうってよ
スイムで行こう 貝をしょうって、どうすんの?
裸足の足を手でつかんだら 幽霊だったらどうすんのヨ
クルリと回ってからかって 足もって回れって、レスリングだよお~~~!
力いっぱい抱き合って ウ、四の字固め?
腰を落としてスイムで行こう ウウウ、分からん。とりあえず転がっておこう
心がグルグル回っちゃう それ、足振り回されてるのよ、ソレって!
体もグルグル回っちゃう そら、チョ~回るわさ、
月は一晩中出てるわけじゃない お願い、朝まで、するつもりじゃないわねーーー
その気になって踊ろうせ どんな気なのよー、貝、貝なのお~~~~?
(イエー、イエー、イエー) (イエー、イエー、イエー)
スイムで行こう イケ、イケ、
スイムで行こう 貝より蟹の方が分かりいいかもネッ?
裸足の足を手でつかんだら 摘むなって
クルリと回ってからかって 回すなって、コラッ、回すなって!
力いっぱい抱き合って 苦しい~~~よ~~~
腰を落としてスイムで行こう 貝ごっこパーティ?
みんなビートをつかんだね コツが分かったかって言ってンのね
(みんなビートをつかんだね) 足、離してよー、
楽しげな足踏みを聞いてごらん なんで貝が足踏み出来るのよ、
(楽しげな足踏みを聞いてごらん) スマイル、スマイル、楽しそうにネ
良かったと思わないかい エーー、ウソー、マジなのオ~~~。
(良かったと思わないかい) スマイル、スマイル、楽しそうにネ
スイムがなんだかわかってさ 分かってたまるか
(イエー、イエー、イエー) (イエー、イエー、イエー)
スイムで行こう イクワサ、イキャーいいんでしょう!
スイムで行こう 貝になって、転がろう
裸足の足を手でつかんだら 貝に足ないのよ~~~
クルリと回ってからかって アタイもアンタもからかわれてるの~~、コレって
力いっぱい抱き合って ヨッシャ、考えずに参加、参加、
腰を落としてスイムで行こう 貝でも、金魚でも、タコでもするで
スイムで行こうスイムで行こう イケ、イケ! コラ、サッサ
裸足の足を手でつかんだら
クルリと回ってからかって
力いっぱい抱き合って
腰を落としてスイムで行こう
腰を落としてスイムで行こう
それにしても<スイムで行こう>とはよく言ったものだ。
この曲、原題は<DO THE CLAM>、邦題<スイムで行こう>は当時日本の音楽界が仕掛けたニュー・リズム「スイム」キャンペーンにひっかけたのだ。橋幸夫も「スイム」に乗っていた。
スイムの踊り方の解説書も出回っていたと思うが、ニュー・リズムといっても影も形もなく、ナニもない。なにもないところに仕掛けていくところが商売人だね。すごいね。何の断りもなく「貝」というだけで、王者エルヴィスまで巻き込んでしまうんだからね。でもこのキャンペーン、不発に終わったようで。
さあ、シャワーの前に<スイムで行こう>、出てきて、もう一回<スイムで行こう>
暑い夏には、手放せませんゾ。
0 件のコメント:
コメントを投稿